乾式グルービング工法
施工実績
グルービング工法とは?
 グルービング工法は、一般道路・高速道路などにおけるスリップ事故を未然に防止するために、米国等で多数設置され事故防止の実績を上げてきました。日本国内においても一般道路・高速道路等での施設が年々増加し、カーブや雨天における横スベリ防止、交差点手前での制動距離の短縮などの効果があり、事故件数の減少に役立っております。また、路面に溝を施すことにより路面の表面積を増やし、雨天を速く乾燥させたり、凍結路面の表面を分断し路面上の氷雪を早期に排除します。作業方法(縦溝・横溝)、溝の幅、溝の深さ、溝の感覚をいろいろ組あわせることにより、道路状況、予想される事故の種類に応じた多様なパターンが実施されます。
タイヤが安全溝にくい込むことで
グリップ力が増大します。
タイヤの圧力によって、表面水が
安全溝に沿って排水されます。
寒冷地域の路面凍結抑制とスリップ防止対策
路面の凍結が予想される箇所で、防止策として一般的なのが塩化カルシウムなどの薬剤散布。
グルービング施工後の路面では、車両通過時も薬剤の一部が溝に残留するため、溶雪効果を
より長く保つことが可能です。また、通常の路面で、路面上の氷を解凍させるには、タイヤのトレッド
パターンによる摩擦しか頼る方法がありませんが、グルービング施工の路面では地表の表面積を新たに
増やし、雪解けを促進させることができます。
山間部・急傾斜地
トンネルの出入口
排水溝
高速道路
滑走路
凍結路面抑制溝と排水効果を増すための横切溝
縦型安全溝は高い排水性を持っていますが、
水抜き用の横溝を要所に共用設置することで、
さらに優れた排水誘導能力を発揮できます。
路面の勾配などを考慮しながら、横断方向
(角度45°〜90°)に排水用横溝(溝幅
36mm×深さ10mm)を1本、20〜40mおきに
設置することで、走行路面上に残ろうとする
溝水膜を蓄積することなく路肩に排水し氷膜・
凍結の発生・成長を大幅に阻害できます。